上京の引っ越しで、家具も家電もジムも契約しない方法

上京が決まって、部屋探しを始めた。家賃の相場は調べておいたのに、入居時の見積もりを見ると、思っていたよりずっと大きい。そんな場面に出会った方もいると思います。上京の引っ越しで大きく膨らむのは、毎月の家賃よりも「入居するときに一度に払うお金」です。
敷金・礼金・仲介手数料・保証会社・火災保険・鍵の交換、そして家具と家電。この記事では、家具付き・光熱費込み・設備込みのシェアハウスを選ぶと、このうちどれが要らなくなるのかを、総額の比較ツールと同じ数字で順番に見ていきます。
ワンルームに入るときにかかるお金
まずは、ワンルームを借りる場合です。家賃85,000円の部屋を例に、入居するときに払うお金を項目ごとに並べました。一つひとつは聞いたことのある名前でも、並べてみると合計の大きさが見えてきます。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 敷金 | 85,000円 | 家賃の1か月分 |
| 礼金 | 85,000円 | 家賃の1か月分 |
| 仲介手数料 | 93,500円 | 家賃の100% + 消費税 |
| 保証会社の初回保証料 | 45,000円 | 家賃 + 管理費の50% |
| 火災保険 | 20,000円 | 2 年分のことが多い |
| 鍵の交換 | 20,000円 | |
| 前家賃 (最初の 1 か月) | 90,000円 | 家賃 + 管理費 |
| 家具・家電 | 150,000円 | ベッド・冷蔵庫・洗濯機・電子レンジなど一通り |
| 合計 | 588,500円 |
仲介手数料は、宅建業法の報酬規程で、居住用の部屋は原則として家賃の半月分+消費税、借主の承諾があれば1か月分+消費税までです。表では家賃の100%+消費税で計算しています。保証会社の初回保証料は家賃+管理費の50〜100%のことが多く、ここではよくある例で置いています。家具・家電の150,000円は、ベッド・冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・カーテン・照明を一通りそろえた場合の例です。手持ちの家具を使えるなら、そのぶんこの行は小さくなります。
設備付きシェアハウスなら、ここまで減る
次に、家具付きで設備のそろったシェアハウスに入る場合です。同じ並べ方で見比べてください。
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 契約手数料 | 30,000円 | 物件によって名前や金額が違う |
| デポジット (保証金) | 30,000円 | 退去時に戻ることが多い |
| 前家賃 (最初の 1 か月) | 59,000円 | 家賃 + 共益費 |
| 家具・家電 | 0円 | 家具付きが基本 |
| 合計 | 119,000円 |
差は469,500円です。理由は、ほぼ2つにまとまります。敷金・礼金・仲介手数料がかからない物件が多いこと。そして、家具・家電を買わなくてよいことです。
ただし、契約手数料とデポジットの名前や金額は物件ごとに違います。候補が決まったら、物件ページか問い合わせで実際の金額を確かめてください。
入居の日から要らない契約と手続き
上京してすぐは、新しい職場や学校のことで頭がいっぱいです。そこに電気の申し込み、回線工事の予約、家具の配送日の調整が重なります。シェアハウスなら、そのいくつかがはじめから要りません。
- 家具・家電 — 家具付きが基本で、ベッドや机は部屋に、洗濯機や電子レンジは共用部にそろえてある物件が多くあります。買うのは寝具とタオルくらいで済みます。部屋に付くものと共用のものは物件ごとに違うので、物件ページで確かめてください。
- 電気・ガス・水道 — 共益費に含まれる物件が多く、開栓の手続きも要りません(含まれる範囲は物件ごとに確認)。
- ネット回線 — Wi-Fi は共用のことが多く、開通まで待つこともある回線工事が要りません。
- ジム・コワーキング — ジム付き・コワーキング付きの物件を選べば、館内で使えます。上京直後に会員制のジムやコワーキングを探して契約する手間が省けます。
反対に、シェアハウスで要るものもあります。デポジット(保証金)と契約手数料。そして、共用部のルールに合わせて暮らす気持ちです。キッチンや浴室を人と分け合うのが苦手な方は、家のルールを先に確かめてください。
3月の入居に間に合わせる手順
春に上京する方は、1月から動き始めると、月に一つずつ進めて3月に間に合わせやすくなります。
- 1月 — 通う場所(会社・学校)の駅を決め、乗り換えなしで行ける駅から候補を出します。設備付きは都心の外に多いので、住む場所の名前よりも、その駅まで一本で行けるかを軸にすると選びやすくなります。
- 2月 — 候補の物件ページで写真とルールを見て、気になったら問い合わせます。空室は日々変わります(いま空室ありと運営者が伝えている物件は70件)。遠くに住んでいても、内見をオンラインでできる物件もあります。
- 3月 — 契約です。持っていくのは寝具と衣類くらい。家具や家電の配送日を待たずに、鍵を受け取った日から暮らし始められます。
荷物が少ないので、引っ越し業者も単身パックや宅配便で済みます。ここは数字にしていませんが、家具や家電を運ばないぶん、引っ越し代も軽くなります。
まずは、自分の家賃や手持ちの家具に合わせて、入居時のお金を比べてみてください。
金額はよくある例で、見積もりではありません。出典は総額の比較ツールのページにまとめてあります。件数は2026年10月26日時点。