ワンルーム+ジム+コワーキングの総額を計算したら、シェアハウスとこれだけ違った

部屋探しを始めると、まず目が行くのは家賃です。「シェアハウスは安いけれど、ワンルームのほうが気楽」。そう考えてワンルームに絞っている方ほど、一度だけ総額を計算してみてほしいのです。
暮らしにかかるお金は、家賃だけではありません。光熱費、ジムの会費、コワーキングの利用料、それに家具や家電。家賃だけを比べると見えないものが、ここまで足すと見えてきます。この記事では、それを全部足して並べてみます。
比べる2つの暮らしと、数字の出どころ
比べるのは、東京でワンルームを借りてジムとコワーキングを別に契約する暮らしと、それが家の中にそろっている暮らしです。自分に近いほうを思い浮かべながら読んでみてください。
- A. ワンルーム+別契約 — 1R・1Kのアパートを借り、24時間ジムに通い、コワーキングスペースの月額会員になり、家具・家電を自分でそろえる
- B. 設備付きシェアハウス — ジムとコワーキングが館内にある、家具付きのシェアハウスに住む
数字は「よくある例」で、出典のあるものには出典を添えています。毎月の支払いに入れたのは、次のとおりです。
- ワンルームの家賃 — 月85,000円(東京23区の一人暮らし向けは平均約10.4万円。城東は5万円台、都心は14万円台なので、その中間より少し安めの値)。平均より安めの値なので、ワンルームの側に有利な条件での比較です。平均の約10.4万円で計算すると、差はこの例より大きくなります。
- ワンルームの管理費 — 月5,000円。
- 光熱・水道 — 月13,000円(総務省「家計調査」2025年の単身世帯は12,816円)。
- ジム — 月7,500円。24時間ジムの月会費は2,980〜10,000円弱。エニタイムフィットネスは店舗によって7,000〜10,000円です。
- コワーキング — 月15,000円。東京のコワーキングスペースの月額会員は8,800〜22,000円が相場です。
- シェアハウス — 家賃 月47,000円と、共益費 月12,000円。家賃は、このサイトに載せている設備付きの物件の、いちばん安い部屋の家賃の中央値を、千円単位に丸めたものです。共益費には光熱費やWi-Fiが含まれることが多いので、光熱費は別に足していません。
毎月の支払いと、1年目の総額
| A. ワンルーム+別契約 | B. 設備付きシェアハウス | |
|---|---|---|
| 毎月の支払い | 125,500円 | 59,000円 |
| 入居時の費用 | 588,500円 | 119,000円 |
| 1年目の合計 | 2,004,500円 | 768,000円 |
この例では、毎月の差は66,500円、1年目の合計では1,236,500円の差になります。
1年目の合計は、入居時の費用に、残りの月の支払いを足したものです。入居時の費用には最初の1か月分の家賃(前家賃)が入っているので、二重に数えないようにして12か月分にしています。
差の中身は、入居時の費用(敷金・礼金・仲介手数料・家具家電など)と、毎月のジム・コワーキングの分、それに毎月の住まいの費用(ワンルームの家賃・管理費・光熱費と、シェアハウスの家賃・共益費)の差です。入居時の費用は、引っ越しの最初にまとめて出ていくお金です。ジムやコワーキングの会費は、一回ずつは小さくても、住んでいるあいだ毎月かかります。
ジムもコワーキングも使わない人なら
「ジムにもコワーキングにも行かないから、自分には関係ない」。そう思った方のために、この2つを外して計算し直しました。住まいの費用(ワンルームは家賃・管理費・光熱費、シェアハウスは家賃・共益費)だけで比べると、毎月の差は44,000円、1年目の合計の差は966,500円です。
差が縮むのは当然ですが、それでも入居時の費用と家具家電の分は残ります。逆に言うと、ジムやコワーキングを実際に使う人ほど、設備付きシェアハウスの差は大きくなります。いま会員制のジムやコワーキングに払っている方は、その金額を思い出しながら表を見直してみてください。
この計算に入っていないこと
お金の差だけで住まいは決まりません。この計算に入れていないことも、正直に並べておきます。
- 部屋の広さと自由さ — ワンルームは自分だけの空間で、来客も自由です。シェアハウスの個室の広さは物件ごとに違い、共用部には家のルールがあります。ここは数字にできません。
- シェアハウスの共益費の中身 — 光熱費とWi-Fiが含まれることが多いですが、物件によって違います。上限のある物件もあります。
- ワンルームのネット回線 — 光熱・水道には入っていません。回線を引くと月数千円が加わります。
- ジムの質 — 館内のジムは、会員制ジムほど器具がそろっていないことが多いです。ランニングマシンと数種類の器具、というのが多いです。本格的に鍛えたい人は、館内のジムでは足りないかもしれません。
どれをどれだけ重く見るかは、人によって違います。気になる物件が見つかったら、共益費に何が含まれるか、ジムにどんな器具があるかを、問い合わせで確かめてください。
自分の数字で計算してみる
上の数字は、あくまで例です。自分の家賃の予算、ジムに行く頻度、コワーキングを使うかどうかで、結果は変わります。総額の比較ツールでは、すべての項目を自分の数字に変えて計算できます。出典もそこにまとめてあります。
いま考えている部屋の家賃と、毎月の会費をそのまま入れてみてください。自分の暮らしで比べたときの差が分かります。